YFUについて
About YFU

ごあいさつ
Greeting

激しく変動する今日の国際情勢と日本の置かれている立場を考えるとき、わが国が国際社会における相互理解の増進に貢献することがますます重要な課題となっています。
YFU(Youth For Understanding)は世界56ヶ国にそれぞれのYFU組織を持ち、相互に連携を図りながら青少年国際交流を進める非営利の国際団体です。
日本のYFUは、1958年に日本の高校生を交換留学生として米国に派遣し、その後1964年に米国の高校生を日本に受入れて以来、一貫して、若人に、異文化体験を通じてお互いの生活様式や文化を正しく理解する機会を提供するための国際教育交流を実施すると共に、ヨーロッパやアジア等の諸国へと交流の輪を広げてまいりました。高度なレベルの世界YFU共通のプログラム基準に則り、半世紀以上にわたって、ボランティアの支援の下、派遣・受入れ双方向の交流を着実に積み重ねてきた日本のYFUが青少年の人間形成の増進の上で果たした役割と貢献は多大なものであったと自負しております。

日本のYFUは、上記の通り任意団体YFU日本協会として35年、外務省、文部科学省共管財団法人として19年、内閣府を所管行政庁とする公益財団法人YFU日本国際交流財団(2012年4月1日移行)としての12年を合わせ66年間に亘り、青少年国際交流プログラムの実績と経験を積み重ねてまいりました。

コロナ禍の中不透明さを増す国際状況の中で内外の若者達の国際感覚を育成するとともに、国際相互理解の推進によって世界の平和に寄与したいと願うYFUの役割はますます大きくなるものと思います。私共はこの様な期待に応え得るような若人を育む一助としてYFU国際交流事業を一層推進していく所存であります。
YFU国際交流プログラムに対しまして、皆様の変らぬ御支援、御鞭撻を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

公益財団法人 YFU日本国際交流財団 理事長 加藤 良三
公益財団法人 YFU日本国際交流財団
理事長 加藤 良三

概要
About YFU

理念

Our mission

YFU advances intercultural understanding, life-long learning, global competencies, mutual respect, and social responsibility through transformational educational exchanges for generations of youth, families, and communities, supported by dedicated volunteers and professional staff.

異文化体験を通じて、多様性を受入れ文化の違いを超えて協力し合える人間に育て、 たえず変化し相互依存を強めている世界において責任を果たしチャンスをつかめるよう若者を育む。

沿革

Youth For Understanding (YFU) は、1951年に米国でスタートした高校生の交換留学を促進する組織であり、現在、世界60ヶ国にそれぞれのYFU組織を持つ。YFU日本は、1958年2名の高校生の米国派遣に始まり、現在までの半世紀余の間に、32,000名以上の内外YFU学生の相互交換留学及び短期交流を実施してきている。
初期には専らボランティアの力に依存していたが、交換学生が年間数百名に達した段階で、更なる充実と発展を図るため、1977年に事務所と専従スタッフを置く「YFU日本協会」を組織。その後、日本でのYFU組織の整備・充実に努めるとともに、YFU組織間の国際協力と相互支援の下で、各国間のプログラムの均質化と質的向上に努めてきた。そして、1993年7月に、外務省と文部省共管の財団法人としての設立許可を得て、「(財)ワイ・エフ・ユー日本国際交流財団(英文名称 YFU JAPAN Inc.)」となり、2012年4月に 内閣府を所管行政庁とする公益財団法人として認定を受け、新たに「公益財団法人 YFU 日本国際交流財団(英文名称 YFU JAPAN Inc.) 」として事業を推進している。

プログラムの概要と特色

日本の高校生が受入国YFUの提供するボランティアのホストファミリーにホームステイし、生活体験をするとともに現地の高校に1学年間通学するプログラム。参加学生が異文化生活を体験することにより、国際相互理解の促進を図り、参加学生の人格形成と向上に資することをめざす国際教育交流プログラムである。
このプログラムの推進にあたっては、各国YFUが組織するボランティアが中心となって支援体制をとっているのが特色である。

歴史
History

1951年世界平和の夢を若者に託したミシガン州アナーバーのレイチェル・アンドレセン博士 (初代YFU会長)が米国国務省の委託を受けて西ドイツ75名の高校生を米国に招きYFU国際交流プログラムが始まる
1952年米国国務省はYFUを国際交流機関として正式に認可
1958年日本から初めて米国へ2名年間派遣
日本YFU会長に篠原亀之輔博士就任
1964年米国から夏期短期受入高校生6名来日
1969年米国から年間受入高校生1名来日
1975年法人スカラシップ・プログラム始まる
1977年YFU日本協会(任意団体)組織される
YFU日本ナショナル・ディレクターに一瀬斉男氏就任
1978年YFU国際本部、ワシントンDCへ移転
YFU日本協会理事長に牛場信彦氏就任
1979年大平正芳首相、YFU国際本部を訪問
1981年オーストラリアとの相互交流始まる (年間派遣16名、受入5名)
1982年上院議員推薦による全米50州代表高校生 (100名) の夏期受入プログラム(JUSSE)始まる
[2002まで] JUSSE=Japan US Senator Exchange Program
1985年オーストラリアへの短期派遣始まる
1986年韓国への短期派遣始まる
フィリピンとの相互交流始まる(年間派遣1名、受入1名)
YFU日本協会理事長に大河原良雄氏就任
1987年日米間の姉妹校交流始まる
1988年ニュージーランドとの相互交流始まる(年間派遣5名、受入3名)
1989年ドイツ、オランダ、スウェーデンへの年間派遣 (2名、2名、1名) 始まる
1990年イギリスへの年間派遣 (2名) 始まる
スウェーデンからの年間受入 (4名) 始まる
1991年自治省、(財)自治体国際化協会の支援による府県・政令都市代表高校生の自治体交流プログラム (自治体交流、58名) 始まる [1993まで]
ドイツ、オランダ、ベルギーからの年間受入 (4名、1名、2名) 始まる
1992年YFU日本ナショナル・ディレクターに江夏啓子氏就任
カナダ、ノルウェー、スペインへの年間派遣 (5名、1名、1名) 始まる
ノルウェーからの年間受入 (2名) 始まる
コミュニティ・カレッジ・プログラム (CCP) 始まる
1993年外務省、文部省共管財団法人の設立許可を受け(財)ワイ・エフ・ユー日本国際交流財団となる
1995年ベルギーへの年間派遣 (1名) 始まる
カナダ、イギリスからの年間受入 (各1名) 始まる
政府より特定公益増進法人として認可
1996年国際交流基金の支援による韓国・フィリピンからの年間受入プログラム(各国5名)、外務省の支援によるイギリス、オランダからの年間受入プログラム (日英若人交流計画:10名、日蘭若人交流計画:8名) 始まる [2004まで]
文部省の支援による米国からの日本語専攻高校生短期受入プログラム(JAFS:100名)始まる JAFS=Japan-America Friendship Scholars
フィンランドへの年間派遣 (3名) 始まる
フィンランドからの年間受入 (2名) 始まる
1997年米国政府の支援による米国からの短期受入プログラム (沖縄ピース・スカラシップ:10名) 始まる スイスへの年間派遣 (4名) 始まる
スペイン、スイスからの年間受入 (1名、2名) 始まる
1998年日本政府等の支援による沖縄県高校生の米国年間派遣プログラム (40名) 始まる
日本政府等の支援によるフィリピン短期派遣プログラム(10名)始まる
1999年外務省の支援によるオランダからの短期受入プログラム(15名)始まる [2004年まで]
2000年(財)ワイ・エフ・ユー日本国際交流財団がレイチェル・アンドレセン賞を受賞
ユネスコ青年交流信託基金に基づく短期派遣・受入プログラム(オーストラリアほか3ヶ国、各国5名)始まる
2001年韓国への年間派遣 (1名) 始まる
2002年YFUの組織変更で米国・プログラムはYFU USA財団、国際業務は 国際YFU財団が分担、両財団事務所メリーランド州へ移転
外務省支援による米国高校生の年間受入プログラム(日米若人交流計画JUMP:25名)始まる [2006まで] JUMP=Japan US Mutual Understanding Program for the 21st Century
デンマーク、ハンガリーへの年間派遣 (各1名) 始まる
タイからの年間受入 (2名) 始まる
コロンビアから初めて年間受入 (1名)
文部科学省等の支援による韓国短期派遣プログラム(新世紀国際教育交流プロジェクト)始まる
2003年タイへの年間派遣 (1名) 始まる
JUMP夏期受入プログラム(米国25名)始まる
2004年ハンガリー、ラトピアからの年間受入 (2名、1名) 始まる
2005年新世紀国際教育交流プロジェクトに基づく韓国高校生の受入(大阪12名、鹿児島2名)始まる
文部科学省支援・日本語専攻外国高校生短期招聘事業 (フィリピン5名、スイス5名) 始まる
エストニアからの年間受入 (1名) 始まる
外務省支援ヨーロッパ交流プログラムで、21ヶ国から32名夏期受入、オランダ・イギリスから20名後期セメスター受入
2006年デンマーク、オーストリアからの年間受入 (3名、1名) 始まる
ドイツポスト・ワールドネットの支援による日独短期交流プログラム (派遣3名、受入2名) 始まる
2007年日本語専攻外国高校生短期招聘事業に基づきインドから初めて受入 (5名)
エストニアへの年間派遣 (1名) 始まる
インドから初めて後期セメスター受入 (2名)
2008年かめのり財団韓国へ短期派遣(5名)
2009年中国から初めて年間受入(1名)
リトアニアから初めて年間受入(1名)
かめのり財団韓国から短期受入 (5名)
かめのり財団中国へ短期派遣(5名)
ボッシュ財団支援ドイツ高校生短期受入(10名)
2010年かめのり奨学生中国から短期受入 (5名)
オーストリアへの年間派遣(2名)始まる
モルドバから初めて後期セメスター受入(1名)
フランスから初めて夏期短期受入(1名)
2012年公益法人制度改革3法に基づく移行認定を経て公益財団法人YFU日本国際交流財団となる
フランスから初めて年間受入(2名)
中国への年間派遣(1名)始まる
2013年インドネシアから初めて年間受入(1名)
ボッシュ財団支援日本高校生のドイツ短期派遣(12名)始まる
2014年パラグアイから初めて年間受入(1名)
2015年ブラジルから初めて長期受入(年間1名、前期セメスター1名)
チェコから初めて長期・後期セメスター1名受入
2016年チェコ、メキシコ、スロバキアから初めて年間受入(各国1名)
ルーマニアから初めて前期セメスター1名受入
ドイツ政府支援ドイツ高校生短期受入(15名)
2017年エクアドルから初めて年間受入(1名)
イタリアから初めて後期セメスター受入(1名)
2018年ポーランドから初めて年間受入(1名)
公益財団法人YFU日本国際交流財団理事長に斉藤邦彦氏就任
アメリカ政府支援による沖縄「大使留学奨学生」派遣プログラム(7名)始まる
2019年南アフリカから初めて短期受入(1名)
アルゼンチン及びスペインからの初めて長期受入(1名)
2020年コロナウィルス感染拡大により9ヶ国のみ派遣、受入プログラムは中止
2021年カナダへ19年ぶりに派遣(13名)
コロナウィルス感染防止対策により受入プログラムは中止
2022年政府のコロナウイルス感染対策緩和により受入プログラム再開
2023年上廣スカラシッププログラム始まる

組織
Organization

サポート・ネットワーク

YFUプログラムの重要な特徴の一つとして、日本全国に70地区650名のボランティアが組織されており、これらボランティアによってプログラムが支えられている点が挙げられます。ボランティアは大きく分けて、地区委員と副地区委員の2種類があり、前者は主に過去のYFUプログラム参加学生の親、後者はYFU帰国生で構成されています。
地区委員は主に、プログラム参加者の選考、オリエンテーションの実施、異文化適応指導、カウンセリング、外国人学生のためのホストファミリー・インタビュー、派遣学生、受入学生の日常的サポートなどにYFUスタッフと協力して携わります。副地区委員は上記地区委員の活動にアシスタントとして協力します。世界各国のYFU組織にも、同様のボランティア・ネットワークがあり、草の根レベルでの国際交流を支える貴重な存在となっています。

組織図

  • 学生・保護者
  • 学生・ホストファミリー
  • 地区委員
  • 地区委員
  • 地域指導機構・議長
  • 地域事務所
  • YFU日本事務所
  • 各国YFU事務所
  • 国際YFU財団(所在地米国 ワシントンD.C.)

役員等
Officer

評議員太田 仁一学校法人宮城明泉学園常務理事
評議員熊谷 一雄(株)日立製作所 名誉顧問
評議員小泉 淑子弁護士
評議員都留 隆YFU帰国生
元ドイツ銀行ヴァイスプレジデント
評議員永井 多恵子公益財団法人せたがや文化財団理事長
元NHK副会長
評議員本田 隆男元ジョンソン(株)会長
評議員斎藤 史郎公益社団法人日本経済研究センター参与、日本経済新聞 元専務取締役
理事長加藤 良三元駐米大使・CULCON日本側委員長
専務理事江夏 啓子YFU国際諮問評議会(International Advisory Council)委員
理事朝海 和夫元欧州連合代表部大使
理事勝屋 義郎元ナスダックジャパン社長
株)太陽グラントソントン・アドバイザーズ
エグゼクティブ・アドバイザーズ
理事森本 大昭和飛行機都市開発(株)代表取締役会長
監事中嶋 克久公認会計士
(株)M&Aコンソーシアム代表取締役
監事小野 卓元三井物産(株)常務取締役
特別顧問茂木 友三郎キッコーマン取締役名誉会長、キッコーマン取締役会議長
顧問長谷川 智恵子日動画廊副社長
顧問本田 敬吉イー・エフ・アイ(株)代表取締役会長
顧問松本 祥子YFU帰国生母

世界の交流国
Exchange countries

YFUは、1951年に米国が西ドイツの高校生75名を受け入れることでスタートしましたが、現在では、世界約60ヶ国にあるYFU組織が連携・協力する、卓越した伝統を持つ国際教育交流ネットワークです。
それまで50余年の歴史と伝統を持っていたYFU財団は2002年3月に、米国・プログラムを運営するYFU USA財団と、国際業務を担当するYFU IES財団(YFU国際センター)[国際YFU財団、Youth For Understanding International Educational Services, Inc.]に機能を分離しました。YFU USA財団の事務所はメリーランド州(ワシントンDC近郊)に、国際YFU財団の事務所はワシントンDCにあります。
YFU USAは米CSIET (The Council on Standards for International Educational Travel、国際教育旅行基準評議会)の推薦名簿 (Advisory List) に掲載され、J-1ビザ (正規交換留学ビザ) に必要な留学資格証明書 (DS-2019) の発行権を米国務省より与えられています。
YFUは、国際交流プログラムの質を維持し向上させるために、1989年に「YFU高校生交換留学のための基本規準―International Basic Standards for Secondary School Exchanges of Youth For Understanding」(略称、ベーシック・スタンダード)を制定し、日本を含む世界各国のYFUで順守され、それに基づきプログラムが実施・運営されています。

ベーシック・スタンダードとは

YFUの目的は、学習の機会を提供するだけでなく、学習のプロセスにおいて積極的に援助を行うことである。
この両面での責任を認識して、全世界において、

  • 広報
  • 募集と選考
  • ホストファミリー選定と学生配置
  • オリエンテーション
  • 参加学生のサポートとカウンセリング
  • プログラム終了後の国際教育継続の機会
  • 機構と運営

の各項目に対して国際基本規準が適用される。

世界のYFU組織は56ヶ国に及んでいます(2024年4月現在)。

地域交流国
北米米国カナダ
中南米アルゼンチンウルグアイエクアドルコロンビアチリ
パラグアイブラジルベネズエラメキシコ
ヨーロッパオーストリアベルギーブルガリアチェコイギリス
デンマークエストニアフィンランドフランスドイツ
ジョージアギリシャハンガリーイタリアラトビア
リトアニアルクセンブルクモルドバオランダノルウェー
ポーランドポルトガルルーマニアロシアセルビア
スロバキアスペインスウェーデンスイストルコ
アジアアゼルバイジャン中国インドインドネシア日本
カザフスタン韓国モンゴルフィリピンタイ
ベトナム
大洋州オーストラリアニュージーランド
アフリカエジプトガーナリベリア南アフリカ

はYFU日本と交流実績のある国です。

公的プログラム
Public program

YFUでは1982年以降現在まで、文部科学省、米国政府、広島市教育委員会等の支援による、長期及び短期の高校生受入・派遣事業を数多く実施してきています。
初期には、上院議員推薦米国高校生の夏期受入(上院交流)、米国政府招致による都道府県代表高校生年間派遣(府県交流)、日米若人交流計画年間・短期受入、ヨーロッパ交流プログラム短期・長期受入、文部科学省支援外国高校生短期招聘補助事業などです。

アクセス
Access

〒100-0011
東京都千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル6F

03-6550-9491(代表)
03-6457-9546

交通案内

東京メトロ千代田線霞ヶ関駅
東京メトロ日比谷線霞ヶ関駅
東京メトロ丸ノ内線霞ヶ関駅
C4出口より出て約170m右側
都営三田線内幸町駅
A7出口より出て約120m左側
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